2022年12月15日にDrupal10.0.0がリリースされました

こちらのサイトではDRUPAL10に関連する記事を掲載しています。

はじめに

2022年3月の開発版リリースから、三ヶ月後の2022年6月に予定されていましたDrupal10の正式版リリースですが、満を持して2022年12月15日に正式版リリースとなりました。

Drupal9のリリースは2020年6月3日でしたから、今回のメジャーバージョンアップは約二年半という短期間でリリースされたことになります。

ここではDrupal10で改善された機能について見ていきます。

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Drupal10で改善された機能

Drupal10では、ざっと以下の点で機能が改善または拡張されています。

  1. 新規デフォルトテーマOlivero(現行のBartikから置き換わります)
  2. 新規管理テーマClaro(現行のBartikから置き換わります)
  3. CKEditor 5導入によるモダンな編集UIの提供 (CKEditor 4の後継)
  4. メニュー、URL周りの開発者とサイトビルダーの分離のための各種改良
  5. レイアウトビルダーとメディア機能の改善
  6. カスタムテーマ作成のためのスターターキットツールの導入
  7. 最新のJavaScriptコンポーネント導入によるjqueryの置き換え
  8. Symfony 6 (Symfony 4 から置き換え) と PHP 8.1 (PHP 7 の置き換え) の導入

ちなみに、Drupal8からDrupal9のバージョンアップのポイントといえば、コアの開発のリリースサイクルを新しい方式に切り替え、リリースの際に後方互換性が保持されるようになりました。

  1. 毎月パッチリリース日程を固定して、バグフィックスを提供
  2. 6ヶ月ごとに新しいマイナーバージョンがリリースされる。これにはAPIの変更や新機能が含まれることがある
  3. 各マイナーアップデートに対するセキュリティアップデートは、次のマイナーバージョンがリリースされた後も6ヶ月間提供される(つまりコミュニティによる各マイナーアップデートのサポートは合計1年)

今回のDrupal10のバージョンアップでは、デーマやエディター機能やレイアウトとメディア機能などのUIや開発効率の改善、そしてベースとなるPHPやフレームワーク(Symfony)のバージョンアップに対応するなど、Drupal9で変更された開発のリリースサイクルや後方互換性のサポートを継承しつつ、Drupal9からより開発や保守がしやすい環境に変化しました。

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