ウェブサイトを制作するには、HTMLとCSSでコーディングしたページを用意してそれをウェブ上に公開する方法と、ウェブ上に表示するコンテンツはデータベースに格納して、表示するページに応じてプログラムで呼び出して表示する方法があります。
更新頻度が少ない簡単なホームページの場合は前者の方法でよいかもしれませんが、ブログのように頻繁に記事を投稿するような更新頻度が高いサイトの場合は、後者のデータベースに格納する方法が適しています。
ただし、その場合はシステムを設計して、プログラム言語でコーディングする必要があり、コンテンツの作成よりシステム構築のための初期投資が大きな課題でした。
ところが、最近はオープンソース(無料)のCMSや低価格で利用できるウェブサービスが増えてきました。このようなサービスを利用すれば高度な技術がなくても自分でシステムを立ち上げることができます。
今回は、世界で使用されているCMSやウェブサービスの中から人気のものをいくつか選んでご紹介します。
WordPress
WordPressは最も有名なCMSです。 CMSを使用しているウェブサイトの38%以上がWordPressを採用しています。WordPressはシンプルなブログ向けのプラットフォームとして始まりましたが、WordPressのユーザーが増えたおかげでネットで情報が得やすくなったことでブログに限らず一般的なウェブサービスのプラットフォームとしても認知されるようになってきました。
Shopify
Shopifyはカナダ発・世界最大のECサイト制作プラットフォームです。
「シンプルで高機能」なことを理由に世界中に広まり、今では世界175ヶ国、60万以上の店舗で利用されています。専門知識なしでオンラインショップを簡単に開設できる手軽さと、拡張機能の多さで、日本でも個人商店から大企業まで急速に浸透してきています。
Joomla
WordPressはもともとブログ用プラットフォームとして開発されましたが、Joomla! は、一般的なホームページやウェブサービスを作成するためのプラットフォームとして開発されてきた経緯があります。今ではWordPressのシェアが圧倒的でネットで出回っている情報量も格段の差がありますので、ウェブサイトのプラットフォームとしてWordPressを選ぶ方が増えてきましたが、Joomla!はWordPressよりカスタマイズの柔軟性が高くより高度なウェブサービスの構築に向いていると言えます。
Drupal
非常にパワフルでリソースの集中が少ないため、大規模かつ複雑なウェブサイトに適しています。オックスフォード大学やThe Weather Channelのサイトも Drupalを利用して作られています。
Drupalを使うメリットは、JoomlaやWordPressで制作されたウェブサイトよりDruplaのウェブサイトは高速でパフォーマンス性が高いことがあげられます。つぎに、WordPressはもとよりJoomla!よりも優れた柔軟性です。
ただし、これらの機能を使いこなすには高度な知識が必要で学習コストが高いことが大きな欠点です。しかし、一度Drupalを習得しさえすれば中小規模から大規模なシステムまで強靭で高い品質のシステムをDruplaを利用することで高いコストパフォーマンスで構築することが可能になります。