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Cocoonを使っていますが、WordPress5.5にアップデートするとwp_make_content_images_responsive非推奨が表示されて困っています。
WordPress5.5はメジャーアップデートですので、仕様が一部変わりました。この記事を参考に対応すれば大丈夫です!
はじめに
WordPress5.5はメジャーアップデートです。WordPressの仕様が大きく変わるため、プラグインやテーマが新しいバージョンに対応していないと、エラーメッセージが表示されます。
最悪のケースとして、画面が表示されなくなったり、ログイン画面も表示されなくなりテーマやプラグインの更新でさえもできない事態に陥ることも考えられます。
今回、WordPress5.5へメジャーアップデートを実施したところ、ワーニングメッセージが表示されましたので、その対応方法を検討してみました。
どういう現象がでるの?
テーマにCocoonを使用している場合、WordPress5.5未満のバージョンからWordPress5.5以上のバージョンへWordPressをアップデートをすると、次のエラーメッセージが表示されるようになります。
「Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています !」
このメッセージが表示されることになった理由は、WordPress5.5で仕様が一部変更になり、wp_make_content_images_responsiveという関数が新しいバージョン『非推奨』になったためです。
どうしたら解決できるの?
WordPressの設定でメッセージを表示しないようにする
このメッセージは厳密にいうとエラーではなくワーニング(警告)メッセージです。WordPressは正常に機能していますが、今回のWordPressの仕様変更でこの関数が『非推奨』になったことを教えてくれているだけですので、非表示にして問題ありません。
WordPressの各種基本情報を保存している設定ファイル『wp-config.php』を次のように変更します。
変更前//デバッグモード設定 define('WP_DEBUG', true);変更後
//デバッグモード設定 define('WP_DEBUG', false);
本番環境で動作している場合は、基本的にメッセージは表示されるべきではないので、デバッグモードでエラーが発生していないことを確認できれば、こちらの設定はFalseにしておく方がよいでしょう。
Cocoonのプログラムを修正する
プログラムの修正方法
プログラムの修正は、SSHターミナル画面で対象ファイルを直接編集するか、もしくはFTP通信で対象ファイルを修正してアップロードする必要があります。
※Cocoonのライブラリファイルを編集するため、管理画面からできません。
SSHターミナルに接続する方法はこちらの記事が参考になります。
プログラムの修正箇所
プログラムは次のファイルの二か所を修正します。
対象ファイル: /cocoon-master/lib/Setting.php
変更前add_filter('appeal_area_message', 'wp_make_content_images_responsive'); ・・・ 省略 add_filter('the_category_tag_content', 'wp_make_content_images_responsive');//WordPress5.5未満 ・・・変更後
add_filter('appeal_area_message', 'wp_filter_content_tags'); ・・・ 省略 add_filter('the_category_tag_content', 'wp_filter_content_tags');//WordPress5.5未満 ・・・
動作確認
管理画面、カテゴリー一覧画面で、「Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています !」が表示されなくなっていることを確認します。
まとめ
今回二つの解決策をご紹介させていただきました。今回の減少は、どちらか一方を適用すれば、解決します。しかし、今後WordPressのバージョンを5.4未満にダウングレードすることがないのであれば、両方を適用することをおすすめします。
また、気をつけないのいけないのは、次回Cocoonのアップデートを実施する際に、Cocoonが今回の対応をしていない場合は、同じエラーメッセージが表示されます。その場合は、同様の処理を再度行う必要があります。
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